世界遺産ラリベラ1泊2日(2)

二日目は朝6時から「アシェトンの聖マリア教会」に向かう。
この教会は街中でなく山の上にある。こういう山にある教会もたくさんあるのだ。
山に登る手段は歩きか、または「ラバ」(ロバと馬の混血種)しかない。
山の上は標高3000mにもなり、酸素が薄くて外国人にはキツいのでラバに乗ることにする。
Nov2008 241

ラバはまさしくロバと馬の中間。ロバじゃ小さくて人が乗るには辛いし馬じゃ山道は歩けない。
彼らの毛はシラミの温床になっていて、乗ると貰ってしまう事が多いので、虫除けをよく塗って乗る。
同行した、後ろに写っているイタリア人の女性もアジス在住で、道すがら仲良くなれた。

ラバに乗ったり降りたりしながら、岩だらけの山道を登る。
Nov2008 215
ラバの酷使されっぷりは半端ない。ラバにだけは生まれ変わりたくないものだ。(仏教的発想)

ラリベラから1時間以上も歩いた山の上にも、少し平らな所には人が住んでいる。
Nov2008 217
これは「トゥクル」と呼ばれる、この地方の伝統的な家屋だ。
ここにも住んでいる人がいる。当然、電気も水道も無い。自動車が走れる道まで一時間・・・。

ようやくアシェトンの聖マリア教会に到着。ここも穴を掘って作られた教会だ。
Nov2008 220
白い服を着た人達が集まっているのは、この日が聖マリアの儀式が行われる日だったため。

教会の周辺でも聖書に関する説教をやっている。皆わざわざ登って来て説教か・・・。
Nov2008 221
立ってるパーカーの兄ちゃんが説教師。しつこいけどここは標高3000m以上・・・。

儀式が始まった。アーク(聖櫃、インディジョーンズに出てくる)のレプリカが教会から運び出され
音楽やら香木の煙?やら祈りやらが捧げられる。
Nov2008 230
ちなみに本物のアークはラリベラに近い「アクスム」にある。少なくともそういう事になっている。

そしてアフリカで人が集まるとやっぱりコレだ!音楽と、自然発生的な踊り。
Nov2008 225

1時間ほど儀式(祭り?)を見学して、またラバで下山。
空港に向かう時間を待ちながら、ホテルで昼食。前述のイタリア人と、日本人男性の方と。
食べたのはインジェラとシロ(豆)ワットとアンボ(エチオピア産スパークリングウォーター)。
Nov2008 244

同席した日本人は唯一のラリベラ在住日本人で、
先にアジスで知合う機会があったので、声をかけて夕食や昼食をご一緒してもらった。
この方はラリベラで植林活動をしている「フー太郎の森基金」という日本のNGOの現地駐在員だ。
内戦や貧困の為にエチオピアでは多くの木が切られ、土がむき出しになってしまっている。
木が無いと土地に水が蓄えられず農業や家畜にも良くない悪循環を招く。
この団体は9年前から植林活動や、その重要性についての理解活動を行っているのだ。
その為か、この町では人々がかなり親日的だった。
アジスでは「チャイナ!」と半ば馬鹿にしたように叫ばれて不快な思いをする事が多いが
この国では「ジャパニー!ハロー!」と笑顔で声をかけられる。

ついでに書くが、エチオピアにおける中国人に対する感情は相当悪いと感じる。
道で「チャイナ!」と呼ばれて「俺はジャパンだ!」とたまに叫び返すと、
「悪かった!ジャパンは友達だ」とか言われたりする。
こういうのは、良くも悪くも、これまでの先人達の行いが良かったか悪かったかで決まる。
外国では、自分も自分の国の看板を背負っている事を忘れないで行動しようと思う。

話がそれたが、迎えの車が来るまでNGOの事務所を見学させてもらった。活動をまとめたボード
Nov2008 247
停電が2週間続いたり大変だけど、少しずつ人々に理解してもらって活動を進めていた。

色々体験できて、大変充実した1泊2日だった。

comment

管理者にだけメッセージを送る

個人的には今までで一番興味深い、前・後編でございました。楽しかった、ありがとう。

もともと「建築家の無い建築」フリークとしては、初めの教会がとても気になります〜。見てみたい!
なんだかああいうモノを見ると、昔の人の価値観や時間の流れに想いを馳せてしまいます。
しかもイェルサレムを造ろうとするなんて、ちょっと無謀ですごいな、と思うと同時に、その強い信仰心(というか、神様を慕う気持ち)に少し胸が熱くなってしまうです。

ありがとう〜。

世界遺産

こんばんは。
岩を掘った教会、すごいですね!
雑誌で見たことがあります。
インドにも似たような岩窟寺院があるそうで、
いつか行ってみたいです。
後、マリ共和国にある、泥でできた街も見てみたいです。
建物の話しになるとつい、熱くなってしまいます^^;
エチオピアの首都を離れても、もう心配ないくらい
にすっかり馴染んでますね☆

見える化

見るだけでなく体験もできる、すごく楽しそうな旅ですね。  NGOさんも地方で頑張っていて素晴らしい。活動状況をまとめたボードを見て嬉しくなりました。Yorsharkさん得意?の”見える化”の一種かな。 パッと見て分かるようにするのは日本人の良い習性だと思うので、私も個人レベルで広められるよう頑張ります。

確かに楽しいblog。
読んだら疲れがとんでった

No title

高地マラソン&ラリベラ巡礼ツアーおつかれさま。
なんだかそこいらの旅行ガイドや紀行文を凌駕する密度になってきてるねこのブログは(笑)。とても読み応えあります。
岩を削って造った教会、まったく知らなかったので驚きました。自分もローマで散々、贅を尽くした教会群を見たけれど、紹介されている教会のほうにより純粋な信仰心を感じるよ。単なる豪華趣味や権勢の誇示などではない、人々の切実な思いが伝わってくるからかな。無信心な自分としては、敬虔な信仰にもとづいて生きる人々にはときに畏怖や憧れに近い感情を抱いてしまいます。
またぜひ、珍しい事物の紹介よろしく!

壮大だ〜!

アシェトンの聖マリア教会?3000m級の山の景色が壮大ですね。
旅した気分になれるブログのつくりで、面白い!
でも実際旅したらもっと感動するだろうけど。
それにしても貴重な体験をしているようですね。

私がいる某国の政治事情も、ある意味貴重な体験だけどね〜。

No title

読んでてドキドキしました

わーい

たくさんコメントを頂き嬉しい限り。
やっぱり世界遺産モノとかは皆さんの関心が高いようだね。
こっちの人の信仰心はたしかに凄いよ。バスに乗ってても、バスが教会の前を通ると多くの乗客が胸の前で十字を切っているよ。そんな光景はヨーロッパでもアメリカでもお目にかかった事がないね。そして、このエチオピアにはイスラム教徒も2割くらいいるんだけど、ずっと昔から互いの間に大きな争いも無くやっている。これぞ世界の宗教が目指す姿じゃないのかな。アメリカもヨーロッパも中東も、「最貧国」のはずのエチオピアの爪の垢を煎じて飲め!と言いたい。
プロフィール

yorshark

Author:yorshark
7年間勤めたメーカーを退社し、途上国開発に挑戦中!
'08年10月から「最貧国」エチオピア在住。

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